熱田神宮(名古屋市熱田区)の言い伝えや伝承を、時代ごとに紹介しています。

このページでは飛鳥時代のものをピックアップ。

草薙剣盗難事件

668年(天智天皇7年)、新羅の僧・道行が、清雪門より侵入し、草薙剣を盗み、新羅に向かったが、その途中で風雨が荒れ、迷って帰ってきたという、草薙剣盗難事件の伝承があります。

清雪門

道行が侵入した清雪門は、それ以来、不開門(あかずのもん)」と呼ばれ、閉ざされたままとなっているとのことです。

酔笑人神事(オホホ祭り)

事件から18年後の朱鳥元年(686年)に、草薙剣は熱田神宮の地に戻ります。

熱田神宮では、毎年5月4日に、この朱鳥元年(686年)の神剣遷座の際に歓喜した様を伝える「酔笑人神事(えようどしんじ)」を執り行っています。 喜び笑う様子から、別名「オホホ祭り」と呼ばれます。

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神輿渡御神事(神約祭)

さらに翌5月5日には、神輿渡御神事(しんよとぎょしんじ)も執り行われます。別名 「神約祭(しんやくさい)」とも呼ばれます。

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この言い伝えの背景

668年(天智天皇7年)当時、新羅を含む朝鮮半島は、動乱の時期にありました。

663年、唐・新羅連合軍は白村江の戦いで百済復興を目指す百済と倭国(日本)の連合軍を撃退しており、さらに668年には、高句麗を滅ぼしています。

当時の新羅は、唐の動きに対応するための力を必要としていたのかもしれません。

法海寺

道行はその後、赦免され、天智天皇の病の際に祈祷を行い効能を示したことで、その功績により知多市で法海寺を開いたとされます。
法海寺も非常に古いお寺です。